自分が太っているのは親のせいかも。
デブなのは遺伝なのかもしれないと不安に思っている方も多いともいます。
私の両親は太ってはいませんでしたが、ばあちゃんがメチャメチャ太っていました。それこそ糖尿病になるくらい。
家系的に太っているって、あると思うなぁ。
この記事では、肥満(デブ)は遺伝なのかそれとも育ち・環境のせいなのかを書いていきます。
THE OBESITY CODE
トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ
今回はコチラの本を参考にさせていただきました。
めっちゃ読み込んで、付箋とかマーカーとかつけまくってる(笑)
親がデブなら諦めろ!?「デブは遺伝」
結論から言ってしまえば、大変残念なことに「デブは遺伝する」ということ。
太っている子には太っている兄弟がいるし、大抵の場合その親も太っているという状況を皆様も見たことがあるはず。
だが待ってほしい!それって環境のせいじゃないの?
太った親が子供に食べ物を与える時にオーバーカロリーなものを食べさせるために太るのではないか?と疑問をもつ方もいると思います。
親が太ってても、ヘルシーな料理を食べさせれば良いんじゃない?
体型は産みの親に似るか・養子の親に似るか問題
肥満研究の権威アルバート J スタンカード博士は、太る原因が「遺伝」によるものなのか「環境」によるものなのかを解明するために、「養子を育てた家族」を研究しました。
養子として育てられている子供を「生みの親」と「育ての親」の両方と比べることで、肥満は「遺伝」と「環境」がどの程度関係しているのかを調べました。
養父母(育ての親)と養子の関係
スタンカード博士は3580人の中から4つの体重グループに分けた540人デンマーク人の養子家族を調べました。
それぞれを「生みの親」と「育ての親」との比較を行いました。
肥満が環境によるものなのであれば、養子は養父母(育ての親)に似るはず。
逆に肥満が遺伝によるものなのであれば、養子は生みの親に似るはず。
結果
養父母(育ての親)と養子の体重に関係性は見られなかった。
「太った養父母」が「痩せた養子」を育てている例もあったということです。
育ての親が太っていても、子供が痩せてるパターンがあったんだね。
生みの親との関係
では逆に、生みの親との関係はどうだったのでしょうか。
養子に出したということは、子育てにはほとんど全く関与していませんから「環境要因」とはなりえません。
結果
生みの親と養子の体重には一貫した相関関係があった。
今度は逆に「生みの親」と養子の体重には大きな関係がありました。
太っている両親が生みの親で、痩せた養父母(育ての親)の家庭で育てた場合、子供は肥満になったそうです。
生みの親の体型は、子供に影響するっていうこと。
一卵性双生児の関係
また、スタンカード博士は双子の研究も行っています。
「別々に育てられた一卵性・二卵性の双子」と「一緒に育てられた一卵性・二卵性の双子」について調査しました。
別々の環境で育った双子の体型はどうだったのか?
結果
別の環境で育てられても、似たような体型になった。
実験の結果、やはり「育ての親」より「生みの親」の方が、体型に大きな関係性がありました。
遺伝の力・・・恐るべし…!!
肥満の原因の7割は遺伝:だが待ってほしい。
これらの研究の結果導き出された結論は…。
結論
デブの7割は遺伝
という衝撃的なものでした。
もう無理だ…。オシマイだぁ…。
7割も遺伝で決まってしまうのであれば、もう無理じゃないか。
そう思うかもしれません。
親がデブならもう諦めたほうがいいのかも…。
だが待ってほしい。
肥満が社会にまん延したのは1970年代に入ってからだと言われています。
肥満が遺伝子のせいだとするのであれば、社会全体が肥満傾向になるということは起こらないはずですよね?
確かに。昔の人達ってあんまり太っているイメージない。(ばあちゃんは太ってたけど。)
確かに太りやすい・太りにくいといった遺伝的傾向はありますが、
社会の変化によって「少し太りやすい遺伝子の人たち」まで今まで以上に太りやすくなってしまったのです。
世界・社会全体の変化
- 1日の食事回数の増加
- ファーストフードの台頭
- 車やその他乗り物の利便性向上
- 食品の加工技術の向上
- 食品に含まれる糖類の増加
- 肉食文化の流入
さまざまな環境要因が、肥満と関係ないと本当に言えるでしょうか?
7割は遺伝的傾向が関わってきますが、3割は環境的要因。
「親が太っていても痩せている人」はいます。その人たちは肥満遺伝子を受け継がなかった幸運な人なのでしょうか?
太りやすい人はいるが、打つ手はある。
親がデブでもなんとかしたい。
親がデブなことを言い訳にしたくない。
そう思う人だけ続きを読んでいきましょう。
遺伝に打ち勝った例をご紹介します。
遺伝に打ち勝った例
オーストラリアのロンプ&チョンプ社が2004年から2008年にかけてオーストラリアである実験を行いました。
0歳~5歳までのおよそ12000人を対象に行なったもの。
この実験のポイントは「脂質やカロリー」を減らすのではなく「糖質と間食」を制限したところです。
結果
肥満率は2.5~3.4%になった。
糖質を制限し、間食を変えたことによって肥満率がグッと下がったのです。
どうやら悪者は高度に精製された炭水化物(糖質)らしい
この本(世界最新の太らないカラダ)によると、答えはシンプルで「インスリン」がデブの原因なのだとか。
詳しいことは本書を読んでもらえればわかると思いますが、とにかく悪いのがこの「インスリン」というホルモンがデブホルモンなのだそう。
インスリン=デブの原因ホルモン
インスリンが全く分泌されないのも問題だと思いますが、どうやら現代人はこのインスリンが出まくってしまっているようです。
どんな時にインスリンが出るの?
インスリンは血糖値が上がると出る。つまり…。
インスリンというホルモンは血糖値が上がると分泌されます。
血糖値が上がるということは、私たちのカラダに「糖分」が入ってきたということ。
簡単に言うと「糖分を取りすぎているからデブになっている」ということなんです。
糖分を取りすぎないことが鍵になりそうだ。
デブ遺伝子を調べる簡単な方法とは?
2019年5月26日に放送された「林先生の初耳学」では、『太りやすい体質かはクラッカーを食べればわかる』という放送をしていました。
甘みを感じやすい人は、消化酵素「アミラーゼ」のはたらきが活発で糖に分解されるまでの時間が短い。
逆に甘みを感じにくい人は「アミラーゼ」が少ないということ。
アミラーゼが少ない人は、すい臓がインスリンを大量に出すことによって肥満になってしまう傾向があるのだとか。
30秒クラッカーチャレンジやってみましょう。すぐに甘みを感じればOK!
本気で遺伝的傾向を知りたいなら、検査してみる。
30秒クラッカー噛んでみて簡易的に判別するのも良いですが、本気で調べてみたい場合は検査キットを利用することも検討してみてはどうでしょうか?
肥満以外にも病気の傾向やアレルギーなども一緒に調べることができるそうです。
肥満体質以外もいろいろ調べられるらしい。
詳しくはHPをご覧ください。
【結論】親がデブでも遺伝に負けずに減量はできる。
確かに肥満は遺伝する部分があります。
太りやすい人・太りにくい人は確かに存在します。
しかし、病気で太ってしまう人以外は自分の手でコントロールが可能。
運動神経がそれほど良くなくても、一生懸命努力して上手になる人がいるように。
言語習得能力が高くなくても、一生懸命努力して英語を習得する人がいるように。
太りやすい体質でも、一生懸命努力して痩せている人がいます。
私、太りやすいから気をつけているんです。
細い人が言ったら、嫌味に聞こえますか?
でもダイエット成功した人は口々にいいます。
「本気で頑張りました。」
では!
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